強み・こだわり
最大の特徴は、西の『スボ手牡丹』(米づくりの藁の先に火薬)と東の『長手牡丹』(和紙で火薬を包む)の両方を今も作る国内唯一の製造所であること。火薬の要となる松煙は宮崎産の松の根を30年以上寝かせたもの、紙は八女の手すき和紙を草木染め、藁は自ら米を育てて用いる。火薬は0.08グラム単位で計り、1%違えば火花が変わる。引火を防ぐため製造所内には電気を通さず、自然光・無空調のなか全工程を手作業で行う。火は蕾・牡丹・松葉・散り菊と四段階に移ろい、人の一生にもたとえられる。
歴史
1929年(昭和4年)、みやま市で子ども向け玩具花火の製造として創業。転機は1999年。みやま市に近い福岡県八女市にあった国内唯一の線香花火製造所が廃業を迎えた際、3代目・筒井良太さんがその技術の継承を願って修行し、廃業と同時に道具も職人も技もすべて引き継いだ。以後、中国産に対抗して量産していた当時の配合を一から見直し、国産の上質な線香花火として売り方・デザインを刷新(厚生労働省『九州ちくご元気計画』に参画しパッケージを一新)。2024年には九州観光まちづくりAWARD 金賞(ものづくり部門)を受賞した。